転職エージェントの断り方5選|そのまま使えるメール例文とマナー

転職エージェントの断り方を、退会・担当者変更・選考辞退・内定辞退・求人紹介の停止の5パターンに分けて解説。そのまま使えるメール例文と、メールと電話の使い分け、断るときのマナーまで分かります。

転職エージェントに登録したものの、担当者と合わない、紹介される求人が希望と違う、といった理由で利用をやめたくなることがあります。この記事では、転職エージェントの断り方を状況別に5つに分け、そのまま使えるメール例文とあわせて解説します。

転職エージェントの断り方の結論|「早く・短く・お礼を添えて」伝える

転職エージェントを断るのが怖い不安

転職エージェントの断り方の基本は、断ると決めた時点で、感謝の一言を添えた短い連絡を担当者に送ることです。理由を長く説明する必要はなく、手段はメール1通で問題ありません。

具体的には、次の3点だけを満たしていれば失礼にはあたりません。

  • 決めた時点で連絡する(迷っている間は保留せず、決めてから送る)
  • 断る対象をはっきり書く(サービス全体をやめるのか、特定の求人だけ辞退するのか)
  • 対応への感謝を1文入れる

逆に、断りづらさから連絡を先延ばしにすると、担当者は求人探しを続け、選考中の企業も返答を待ち続けます。断ること自体より、連絡しないまま放置することのほうが相手の負担になります。

転職エージェントは途中で断ってよい|断っても不利益がない3つの理由

転職エージェントを断っていい5つのケース

転職エージェントは、登録後にいつでも利用をやめられるサービスです。途中で断っても、費用が発生したり、他社での転職活動が不利になったりすることはありません。

理由1:求職の申込みをやめるかどうかは求職者が決められる

転職エージェントとは、厚生労働大臣の許可を受けて求人企業と求職者を仲介する有料職業紹介事業のことです(職業安定法第30条)。職業安定法第2条は、何人も自由に職業を選択できると定めており、どの求人に応募するか、応募をやめるかは求職者本人が決められます。エージェントの求人紹介は提案であって、応じる義務はありません。

理由2:求職者は手数料を負担していない

有料職業紹介事業者は、原則として求職者から手数料を受け取ってはならないと定められています(職業安定法第32条の3第2項)。転職エージェントの報酬は、採用が決まった企業側から支払われる仕組みです。求職者が途中でやめても、違約金や利用料を請求されることはありません。

理由3:断った記録が他社の選考に回ることはない

転職エージェントが保有する求職者の情報は個人情報にあたり、個人情報の保護に関する法律により、あらかじめ示した利用目的の範囲を超えて扱うことは制限されています。他社のエージェントや無関係の企業に「断った人」として情報が共有されることは、通常の運用では想定されていません。断ったことを気にして連絡を避ける必要はありません。

転職エージェントを断ってよい5つのケース

転職エージェントの断り方5選

断る判断に迷ったときは、次の5つのどれかに当てはまるかで考えます。当てはまる場合は、我慢して使い続けるより早めに伝えたほうが、転職活動全体が進みます。

ケース 状況の例 適した対応
担当者と合わない 希望を聞かずに求人を送ってくる、返信が極端に遅い 担当者変更を依頼する
転職の方針が変わった 今の会社に残る、独立する、時期を先送りする 退会または利用停止
他のルートで内定が出た 他社エージェントや自己応募で内定を承諾した 内定報告とあわせて退会
紹介求人が希望と合わない 希望を伝え直しても条件外の求人が続く 担当者変更、それでも改善しなければ退会
連絡が多すぎる 毎日のように電話やメールが届き負担になっている 連絡頻度の調整、または求人紹介の一時停止

担当者個人が合わないだけであれば、退会せずに担当者変更を申し出るほうが選択肢を残せます。エージェント自体の求人の質や方針が合わない場合は、退会して別のサービスに切り替えるほうが早く進みます。エージェント選びの基準は「転職エージェントおすすめ7選」で解説しています。

転職エージェントの断り方5選【メール例文つき】

転職エージェントを断るときのマナー

ここからは、状況別の断り方を5つ紹介します。例文の〇〇には担当者名、△△には自分の氏名を入れて使ってください。

断り方1:退会・利用停止を伝える

サービスそのものを使わないと決めた場合は、退会または利用停止を伝えます。マイページから手続きできるエージェントもありますが、面談まで進んでいる場合は担当者へ直接連絡するほうが行き違いが起きません。

件名:サービス利用停止のご連絡

〇〇様

お世話になっております。△△です。

このたびは転職活動のサポートをいただき、誠にありがとうございました。

このたび転職活動の方針を見直すこととなり、恐れ入りますが、サービスの利用を停止させていただきたくご連絡いたしました。

ご丁寧にご対応いただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。

これまでのご支援に感謝申し上げます。

△△

断り方2:担当者の変更を依頼する

エージェント自体は使い続けたいが担当者と合わない場合は、担当者変更を依頼します。担当者変更は多くのエージェントが受け付けている一般的な依頼です。本人に伝えにくいときは、問い合わせフォームやカスタマーサポート宛てに送っても構いません。

件名:担当者変更のご相談

〇〇様

お世話になっております。△△です。

いつもご対応いただきありがとうございます。

大変申し上げにくいのですが、転職活動の方向性を改めて整理したいと考えており、可能であれば担当の方を変更していただけますでしょうか。

〇〇様のご対応に不満があるわけではなく、別の視点からも求人をご提案いただきたいという趣旨です。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

△△

断り方3:選考中の求人を辞退する

選考辞退とは、応募済みで選考が進んでいる求人への応募を取り下げることです。企業側が面接日程や次の候補者の調整を進めているため、5つの断り方のなかで最も急ぎます。辞退を決めたその日のうちに担当者へ連絡してください。

件名:選考辞退のご連絡(△△)

〇〇様

お世話になっております。△△です。

現在選考を進めていただいております株式会社◇◇の件につきまして、恐れ入りますが辞退させていただきたくご連絡いたしました。

他社より内定をいただき、そちらへの入社を決めたためです。

選考の機会をいただきながら、このようなご連絡となり誠に申し訳ございません。

ここまでご尽力いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。

△△

断り方4:内定承諾後に退会を伝える

内定辞退とは、内定の通知を受けたあとに入社しない意思を伝えることです。他のルートで内定を承諾した場合は、登録中の他のエージェントにもできるだけ早く報告し、あわせて退会を申し出ます。報告が遅れると、入社直前まで求人紹介が続きます。

なお、内定承諾後の辞退も可能ですが、承諾によって労働契約が成立したと扱われるのが一般的です。期間の定めのない雇用契約は、解約の申入れから2週間の経過で終了すると民法第627条第1項が定めており、入社直前の辞退は企業に大きな影響が出ます。判断が変わった時点ですぐ伝えてください。詳しい手順は「転職内定辞退の正しい方法5選」で解説しています。

件名:内定承諾のご報告と退会のご連絡

〇〇様

お世話になっております。△△です。

このたび、別のルートで応募しておりました企業より内定をいただき、承諾する運びとなりました。

これまで丁寧にサポートいただきましたこと、心より感謝申し上げます。

つきましては、サービスを退会させていただきたくご連絡いたしました。

〇〇様のご支援のおかげで、納得して転職活動を進めることができました。ありがとうございました。

△△

断り方5:求人紹介だけを一時停止してもらう

転職の意思は残しつつ、今は求人を見る余裕がないという場合は、退会ではなく求人紹介の一時停止を依頼します。登録情報を残したまま連絡だけを止められるため、再開時にゼロから登録し直す必要がありません。

件名:求人紹介一時停止のお願い

〇〇様

お世話になっております。△△です。

いつもご対応いただきありがとうございます。

現在、業務の状況が変わり、すぐに転職活動を進めることが難しくなりました。

恐れ入りますが、しばらくの間、求人のご紹介を一時停止していただけますでしょうか。

状況が落ち着きましたら、こちらから改めてご連絡いたします。

ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

△△

メール・電話・マイページのどれで断るか|手段別の使い分け

断る手段は、急ぎ度と記録の残しやすさで選びます。基本はメール、当日中に伝える必要があるものは電話です。

手段 向いている場面 注意点
メール 退会、担当者変更、求人紹介の停止 送信後に着信確認の返信が来ない場合は電話で補う
電話 選考辞退、面接前日・当日のキャンセル 内容が残らないため、通話後にメールでも同じ内容を送る
マイページ・退会フォーム 面談前で担当者がついていない場合 選考中の求人があると手続きできないことがある
問い合わせフォーム 担当者本人に言いにくい担当変更の依頼 返答に数日かかる場合がある

面談前で担当者がついていない段階なら、マイページからの退会手続きだけで完了することがほとんどです。面談後や選考中は、担当者への直接連絡を優先してください。

転職エージェントを断るときのマナーと注意点

断り方で押さえるべきマナーは、連絡すること、理由を短く正直に伝えること、引き留められても対応を変えないことの3つです。

連絡を無視して自然消滅を狙わない

担当者からの連絡を返さずに終わらせる方法は避けてください。選考中の求人がある場合、企業には「返答待ち」の状態が残り、面接枠や採用スケジュールが押さえられたままになります。一言の連絡で終わる話を、放置によって関係者全員の待ち時間に変えてしまいます。

理由は正直に、ただし短く伝える

断る理由は「転職活動の方針を見直すため」「他社で内定をいただいたため」といった一文で十分です。事実と違う理由を作ると、後日その話を前提に会話が進んで説明に困ることがあります。担当者の対応に改善してほしい点がある場合は、感情的な表現を避けて事実だけを伝えると、担当者変更の判断材料にもなります。

引き留められたときは同じ内容をもう一度返す

「もう一度求人を見てから決めませんか」と提案された場合は、新しい理由を足さず、最初に伝えた内容をそのまま繰り返します。理由を追加すると、その理由への反論が返ってきて話が長引きます。「方針は変わりませんので、手続きをお願いいたします」と、依頼の形で締めるのが最も短く終わります。強引な引き留めが続く場合は、担当者ではなくカスタマーサポート窓口に退会を申し出てください。

断ったあとにやること|個人情報の扱いと次のエージェント選び

断ったあとは、登録情報の扱いを確認し、次に使うサービスを決めるところまで進めます。ここを空白にすると、転職活動そのものが止まります。

登録した職務経歴や連絡先は、退会しても一定期間は保管されるのが一般的です。削除を希望する場合は、各社のプライバシーポリシーに定められた問い合わせ窓口に依頼します。個人情報の保護に関する法律は、利用する必要がなくなった場合など一定の条件のもとで、本人が保有個人データの利用停止や消去を請求できると定めています(第35条)。応じられる範囲は事業者によって異なるため、窓口で確認してください。

次のエージェントを選ぶときは、断った理由を条件に置き換えると失敗しにくくなります。求人が合わなかったなら得意業界と職種で選び、連絡が多すぎたなら初回面談で希望の連絡頻度を伝えます。面談での伝え方は「転職エージェント面談で成功する7つのコツ」が参考になります。すでに退職日が決まっている場合は、「転職・退職手続きの流れ7ステップ」もあわせて確認しておくと、手続き漏れを防げます。

断ったあとの進め方に迷ったら無料転職相談へ

エージェントを断ったあと、「次はどのサービスを使えばよいのか」「そもそも転職を続けるべきか」で迷う方は少なくありません。UNLITD CAREER を運営する株式会社アンリット(有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-319937)では、無料の転職相談を受け付けています。

相談では、これまでのエージェントで合わなかった点を整理したうえで、希望条件の優先順位づけや、転職時期の見直しまで一緒に確認できます。求人への応募を前提とした相談ではないため、転職するかどうかを迷っている段階でも構いません。断ったあとの進め方に迷っている方は、一度ご相談ください。

無料で転職相談する →

まとめ|転職エージェントの断り方で押さえる5点

転職エージェントの断り方は、次の5点を押さえれば十分です。

  • 断ると決めた時点で連絡する。選考辞退はその日のうちに伝える
  • 理由は一文で足りる。事実と違う理由は作らない
  • 感謝の一言を添える。文面はメール1通で問題ない
  • 担当者だけが合わない場合は、退会ではなく担当者変更を依頼する
  • 引き留められても、伝える内容は変えずに繰り返す

求職者は手数料を負担しておらず、途中でやめても費用や不利益は生じません。合わないと感じた時点で伝えることが、結果として転職活動を早く進める判断になります。

転職エージェントの断り方に関するよくある質問

転職エージェントを無視し続けるとどうなりますか

連絡が届かなくなるまでに時間がかかり、選考中の企業を待たせることになります。多くのエージェントでは、一定期間連絡が取れない登録者は休眠扱いになりますが、その間も求人紹介や確認の連絡は届きます。選考が進んでいる求人があれば企業側の採用スケジュールにも影響するため、一言だけでも連絡を入れてください。

登録した直後でも断れますか

断れます。面談前であれば、多くの場合マイページの退会手続きだけで完了します。面談日程まで決まっている場合は、日程調整を担当した窓口へ「事情により面談をキャンセルさせていただきたい」と連絡すれば十分です。理由を詳しく説明する必要はありません。

内定承諾後に転職エージェントを断れますか

辞退は可能ですが、入社日が近いほど企業への影響が大きくなります。内定承諾により労働契約が成立したと扱われるのが一般的で、期間の定めのない雇用契約は解約の申入れから2週間で終了すると民法第627条第1項が定めています。辞退を決めたら、当日中に担当者へ電話で伝え、あわせてメールでも記録を残してください。

電話ではなくメールだけで断っても失礼になりませんか

失礼にはあたりません。退会、担当者変更、求人紹介の停止は、メールのみで完了するのが一般的です。ただし選考辞退や面接前日のキャンセルは急ぎの連絡になるため、まず電話で伝え、その後にメールで同じ内容を送るのが確実です。

退会したら登録した個人情報は消えますか

退会と同時に全て消去されるとは限りません。職務経歴や応募履歴は、各社のプライバシーポリシーに沿って一定期間保管されるのが一般的です。削除を希望する場合は問い合わせ窓口へ依頼します。個人情報の保護に関する法律第35条は、一定の条件のもとで本人が保有個人データの利用停止や消去を請求できると定めています。

一度断ったエージェントに再登録できますか

多くのエージェントで再登録は可能です。再登録の可否や、以前の登録情報が引き継がれるかどうかはサービスによって異なるため、公式サイトの案内または問い合わせ窓口で確認してください。前回と同じ担当者になるとは限らず、希望があれば登録時に伝えておくと調整されることがあります。

担当者を変更したいだけの場合は何と伝えればよいですか

「別の視点からも求人を提案してほしい」という趣旨で依頼すると、角を立てずに伝えられます。担当者本人に言いにくい場合は、問い合わせフォームやカスタマーサポート窓口から依頼できます。担当者変更はエージェント側にとって珍しい依頼ではないため、理由を細かく説明する必要はありません。