リモートワーク求人を効率よく見つけるには、転職サイトの絞り込み検索、IT・Web特化型サービス、リモート専門サービス、転職エージェント、企業の採用ページ、LinkedIn・SNS、スカウト型サービスの7つの経路を併用します。1つの経路だけでは、公開されている求人の一部しか見えないためです。
ただし、求人を見つけることと、入社後に希望どおり在宅で働けることは別の問題です。「リモートワーク可」の求人でも、実際の出社頻度や費用負担は企業ごとに大きく異なります。
この記事では、求人の探し方7選に加えて、転職サービスの比較、向いている職種、条件確認の手順まで解説します。
リモートワーク転職とは?在宅勤務・ハイブリッド勤務との違い

リモートワーク転職とは、出社せずに働ける制度がある企業へ転職することです。リモートワークとは、会社のオフィス以外の場所で業務を行う働き方の総称を指します。
厚生労働省は同じ働き方を「テレワーク」と呼んでおり、求人票では「テレワーク可」「在宅勤務可」「リモート可」と表記が分かれます。求人検索では複数の言葉で検索した方が、見落としが減ります。なお在宅勤務とは、リモートワークのうち自宅を勤務場所とする働き方です。
フルリモートと一部リモート(ハイブリッド)の違い
フルリモートとは、出社が原則不要で、業務のすべてをオフィス以外の場所で行う働き方です。一部リモート(ハイブリッド勤務)とは、週のうち数日だけ出社し、残りを在宅などで働く働き方です。
求人票に「リモートワーク可」とだけ書かれている場合、その多くは一部リモートを指します。応募前に次の3点を確認してください。
- 週または月あたりの出社日数が決まっているか
- 出社が必要になる場面(定例会議、研修、繁忙期など)
- 居住地の制限(通勤圏内在住が条件かどうか)
リモートワークのメリットとデメリット
リモートワークには、時間と場所の自由が増える利点と、評価やコミュニケーションが難しくなる欠点の両方があります。
| 観点 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 時間・お金 | 通勤がなくなり、交通費や外食費も抑えやすい | 通信費や光熱費など自宅の負担が増えることがある |
| 働き方 | 周囲に中断されず業務に集中しやすい | 相談や雑談の機会が減り、疑問を解消しにくい |
| 住まい・家庭 | 居住地の選択肢が広がり、育児や介護と両立しやすい | 仕事と私生活の切り替えが難しくなりやすい |
| 評価 | 成果で評価される環境なら実力を発揮しやすい | 業務の過程が見えにくく、評価されにくい職場もある |
テレワークで発生する通信費や光熱費の負担については、厚生労働省の「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」で、労使で話し合い就業規則などに定めることが望ましいとされています。手当の有無は企業ごとに異なります。
リモートワーク求人を探す前に知っておきたい3つの前提

探し始める前に、次の3点を理解しておくと遠回りを避けられます。
1つ目は、リモートワークは労働条件の一部であり、法律で保障された権利ではないことです。 リモートワークで働く場合も労働基準法は通常どおり適用されますが、制度を設けるかどうかは企業ごとの判断に委ねられています。
2つ目は、就業場所が労働条件として明示されることです。 労働基準法第15条にもとづく労働条件の明示ルールは2024年4月に改正され、労働契約を結ぶ際には、雇入れ直後の就業場所・業務に加えて「就業場所および業務の変更の範囲」を明示することが企業に義務づけられました(労働基準法施行規則第5条)。内定後の労働条件通知書は、在宅勤務の扱いを確認できる重要な書類です。
3つ目は、フルリモートにこだわるほど選択肢が狭くなることです。 週1〜2日の出社を許容できるかで、応募できる求人の幅は変わります。まず一部リモートで実績を作り、フルリモートを目指す進め方も現実的です。
リモートワーク求人を見つける方法7選

リモートワーク求人を見つける方法は次の7つです。いずれか1つではなく、転職サイト・エージェント・スカウト型の3系統を並行して使うと、出会える求人の数が増えます。
方法1:転職サイトの「在宅勤務可」フィルターで絞り込む
最初に試すべきは、大手転職サイトの絞り込み検索です。doda、リクナビNEXT、マイナビ転職などには、「在宅勤務可」「リモートワーク可」「テレワーク可」といった条件で求人を絞り込む機能があります。
希望職種とリモート条件を掛け合わせると、自分の職種にどれくらい求人があるかを短時間で把握できます。検索のコツは、表記ゆれを想定して複数の語で試すことです。
方法2:IT・Web特化型の転職サービスを使う
IT・Web業界の求人を探すなら、業界特化型のサービスが効率的です。エンジニア、デザイナー、Webマーケターなどは業務がオンラインで完結しやすく、リモート可の求人が集まりやすいためです。
「Green」「Wantedly」「レバテックキャリア」などが該当します。求人の総数は大手に劣りますが、職種ごとの条件が細かく書かれた求人が多い点が利点です。IT・Web以外の職種では求人がほとんど見つからないため、方法1や方法4と併用してください。
方法3:リモートワーク専門の求人サービスを使う
掲載求人がすべてリモート可のサービスを使えば、条件に合わない求人を除外する手間がなくなります。「ReWorks(リワークス)」「RemoteWork Hub」「フルリモ」などが、リモートワーク求人に特化した求人サービスです。
フルリモート前提の求人を探しやすい一方、掲載企業数は大手転職サイトより少なく、職種にも偏りがあります。専門サービスだけに絞らず、大手サイトと併用してください。
方法4:転職エージェントに「リモート希望」を条件として伝える
転職エージェントを使う場合は、初回面談の時点で「リモートワークを重視している」と条件として伝えます。伝えていない条件は紹介求人に反映されないためです。
転職エージェントは非公開求人を扱っており、求人票に載らない出社頻度や制度の運用状況を聞ける場合もあります。「フルリモート必須」なのか「週1〜2日の出社なら可」なのかまで示すと、紹介の幅が広がります。エージェントの選び方は「転職エージェントおすすめ7選」で詳しく解説しています。
方法5:志望企業の採用ページを直接確認する
働きたい企業が決まっている場合は、採用ページを直接確認する方法が有効です。転職サイトに掲載していない求人が、自社サイトにだけ公開されていることがあります。
採用ページでは、募集要項に加えて社員紹介などから制度の実態を読み取れる場合もあります。募集が出ていなくても定期的に確認しておくと、募集開始を逃しにくくなります。
方法6:LinkedInやSNSで企業の働き方を調べる
LinkedInには、外資系企業や海外展開している企業のリモート可求人が掲載されており、プロフィールを整えておくと採用担当者から直接連絡が届くこともあります。
X(旧Twitter)などのSNSでは、採用担当者や現場社員が働き方を発信していることがあります。ただしSNSの投稿は個人の見解であり、企業の公式な制度とは限りません。必ず求人票や面接で裏を取ってください。
方法7:スカウト型サービスに条件を登録しておく
在職中で求人検索の時間が取りにくい場合は、スカウト型サービスが有効です。スカウト型サービスとは、登録した職務経歴をもとに企業やヘッドハンターから直接連絡が届く仕組みで、ビズリーチ、doda X、リクルートダイレクトスカウトが該当します。
登録時に「リモートワーク希望」と勤務条件を明記すると、条件に合う企業からの連絡が増えます。ただし届くスカウトがすべて希望に合うとは限らないため、条件を確認してから返信してください。
リモートワーク転職に強い転職サイト・エージェント5選
候補となる主要サービスは次の5つです。求人数を重視するなら総合型、専門性なら特化型、年収ならスカウト型と、目的で使い分けます。
| サービス | 種類 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
| doda | 転職サイト+エージェント | 求人数が多く、在宅勤務可で絞り込める | 自分で条件を絞る手間がかかる |
| リクルートエージェント | 総合型エージェント | 非公開求人の多さと選考対策の支援 | 担当者との相性で紹介内容が変わる |
| Green | IT・Web特化 | 企業と直接やり取りでき、カジュアル面談が多い | IT・Web以外の求人は少ない |
| レバテックキャリア | ITエンジニア・クリエイター特化 | 業界知識のある担当者が条件交渉まで支援 | 実務経験が浅いと求人が限られる |
| ビズリーチ | スカウト型 | 管理職・専門職の求人にアクセスできる | 有料プランがあり、スカウトが届かないこともある |
doda(デューダ)
dodaは、転職サイトと転職エージェントの両方の機能を持つ総合型サービスです。求人検索で「在宅勤務可」を指定でき、自分で探しながら必要に応じて相談できます。ただし求人数が多く、条件を絞らずに検索すると比較に時間がかかるため、職種・年収・出社頻度の3条件を先に決めてください。サービスの詳細は「doda口コミ評判2026」で解説しています。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、非公開求人を含む求人数の多さが強みの総合型エージェントです。書類添削や面接対策の支援を受けられるため、初めての転職でも進め方に迷いにくい点が利点です。ただし担当者によって提案の幅や連絡頻度は変わるため、合わないと感じた場合は担当者の変更を申し出てください。
Green(グリーン)
Greenは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職サービスです。企業の担当者と直接やり取りでき、選考前のカジュアル面談で出社頻度やチームの働き方を確認できるため、入社後のギャップを減らしやすい点が特徴です。一方、IT・Web以外の職種を希望する人には求人が合いません。
レバテックキャリア
レバテックキャリアは、ITエンジニアとクリエイターに特化した転職エージェントです。技術的な経歴を理解した担当者が求人を選び、条件交渉まで支援します。ただし実務経験が浅いと紹介できる求人が限られるため、未経験からIT職を目指す場合は「IT業界へ未経験から転職する方法」もあわせて確認してください。
ビズリーチ
ビズリーチは、企業やヘッドハンターからスカウトが届くスカウト型の転職サービスです。管理職や専門職の求人が中心で、リモート可のポジションも扱われています。職務経歴を登録しておくだけで提案が届くため在職中でも進めやすい一方、一部機能は有料プランで、経歴や希望条件によってはスカウトが届きにくい場合があります。
リモートワーク転職に向いている職種・難しい職種
リモートワークに向いているのは、成果物がデータで完結し、対面での作業を必要としない職種です。逆に、現場に人がいることが業務の前提になる職種は難しくなります。相性が良い主な職種は次のとおりです。
- ITエンジニア(プログラマー、システムエンジニア、インフラエンジニアなど):開発環境がオンラインで完結しやすい
- Webデザイナー・UI/UXデザイナー:制作物をデータで納品できる
- Webマーケター・SEO担当、ライター・編集者:分析や執筆はPCとインターネット環境があれば進められる
- インサイドセールス:電話やオンライン商談で完結する営業スタイル
- 人事・労務、経理・財務、カスタマーサポートの一部業務:書類作成、クラウド会計の運用、チャット対応などはリモートで行える
一方、製造、建設、医療・介護、飲食、接客、警備、物流など、現場作業や対面対応が中心の職種はリモートワークが困難です。これらからリモート可能な職種へ移るには職種そのものを変える必要があり、応募できる求人の幅が狭まったり、年収が一時的に下がったりする可能性があります。
リモートワーク転職を成功させる3つのポイント
リモートワーク転職の成否は、リモートでも成果を出せると示せるか、条件を入社前に確認できたかでほぼ決まります。
ポイント1:リモートワークで成果を出せる根拠を用意する
採用側がリモート勤務者に求めるのは、指示がなくても業務を進められる自己管理能力と、テキスト中心のコミュニケーション力です。この2つを経験にもとづいて説明できるよう準備してください。
リモートワークの経験がある人は、担当業務と成果、進捗の共有方法をセットで説明してください。経験がない人でも、副業でオンラインの案件を担当した、拠点の離れたメンバーと業務を進めた、といった経験は根拠になります。Slack、Zoom、Notionなどのツールに慣れておくことも有効です。
ポイント2:求人票と労働条件通知書でリモートの条件を確認する
「リモートワーク可」という記載だけでは、実際の働き方は判断できません。求人票の段階で次の項目を確認してください。
- 週または月あたりのリモート可能日数(フルリモートかハイブリッドか)
- 試用期間中のリモートの可否(試用期間は出社という企業もある)
- リモート手当・通信費・機器の貸与など費用負担の扱い
- 制度としてあるだけか、実際に運用されているか
- 就業場所の変更の範囲(将来出社が前提になる可能性)
内定後に受け取る労働条件通知書には、就業場所とその変更の範囲が記載されます。求人票の記載と食い違いがないかを、承諾前に必ず照合してください。求人票の読み解き方は「転職求人票の見方完全ガイド」で解説しています。
ポイント3:面接で聞くべき質問を事前に決めておく
出社頻度や制度の運用状況は、面接で直接確認するのが最も確実です。働き方ではなく業務の進め方への関心として質問すると、自然に確認できます。
たとえば「チームの方は現在どのような頻度で出社されていますか」「リモート中心のメンバーは、日々どのように進捗を共有していますか」という聞き方であれば、業務理解を深める質問として受け取られます。
リモートワーク転職でよくある失敗3つと対策
リモートワーク転職の失敗は、条件確認、作業環境、社内での関係構築の3つに集中します。
失敗1:「リモート可」の記載を確認せずに入社した 求人票の記載を信じて入社したところ、実際にはほとんど出社が必要だったというミスマッチです。対策は、面接で出社頻度を確認し、内定後に労働条件通知書の就業場所とその変更の範囲を照合することです。
失敗2:自宅の作業環境が業務に耐えられなかった オンライン会議が中心の職場では、通信が不安定だと業務に支障が出ます。対策は、入社前に自宅の通信環境を確認し、必要なら回線を見直すことです。机や椅子、モニターなどの貸与や補助の有無も人事へ確認しておきます。
失敗3:社内のやり取りが減り、評価につながらなかった リモートワークでは、業務の過程が周囲から見えにくくなります。対策は、チャットで進捗をこまめに共有し、定例のミーティングや1on1で担当業務と課題を明示的に伝えることです。入社直後の数か月は、意識的に発信量を増やしてください。
リモートワーク転職の進め方に迷ったら無料相談へ
自分の職種でリモート求人がどれくらいあるのか、今の経歴でフルリモートを狙えるのかは、一人では判断が難しい部分です。UNLITD CAREER を運営する株式会社アンリット(有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-319937)は、無料の転職相談を受け付けています。
相談では、希望する働き方と現在の経歴を整理し、フルリモートを狙うのか一部リモートから始めるのかを一緒に考えます。応募先の選び方や面接での伝え方も具体的に助言します。転職するかを決めていない段階でも利用できますので、一度ご相談ください。
まとめ:リモートワーク転職は「探し方」と「条件確認」で決まる
リモートワーク転職を成功させる要点は次のとおりです。
- 求人を探す経路は7つ。転職サイト、IT・Web特化型サービス、リモート専門サービス、転職エージェント、企業の採用ページ、LinkedIn・SNS、スカウト型サービスを併用する
- 主要サービスは、doda、リクルートエージェント、Green、レバテックキャリア、ビズリーチ。求人数・専門性・年収のどれを優先するかで選ぶ
- 向いている職種は、ITエンジニア、Webデザイナー、Webマーケター、ライターなど、成果物がデータで完結する仕事
- 「リモートワーク可」の記載だけで判断せず、出社頻度、試用期間中の扱い、費用負担、就業場所の変更の範囲を確認する
- 内定後は、労働条件通知書の記載と求人票・面接での説明が一致しているか承諾前に照合する
フルリモートにこだわりすぎず、許容できる出社頻度を決めてから探すと選択肢は大きく広がります。
リモートワーク転職に関するよくある質問
フルリモートの求人は減っているのですか?
フルリモートの求人数は企業の方針によって変動しており、常に一定ではありません。一方で、週数日の出社を前提とするハイブリッド型の求人は継続して募集されています。許容できる出社頻度を決めてから探すと、候補が広がります。
未経験でもリモートワークの仕事に転職できますか?
未経験からのリモートワーク転職は可能ですが、選択肢は限られます。リモート勤務は自己管理と非対面での業務遂行が前提となり、実務経験者が優先されやすいためです。まずは出社ありの職場で実務経験を積み、その後にリモート可の求人へ移る進め方が現実的です。
地方に住んでいてもリモートワーク求人に応募できますか?
応募できる求人とできない求人があります。フルリモートでも「通勤圏内在住」「月1回出社可能な方」といった居住地の条件が設定されている場合があるためです。求人票の勤務地欄と応募条件を確認し、記載がなければ面接で確認してください。
「リモートワーク可」と書かれていれば、必ず在宅で働けますか?
必ずしも在宅で働けるとは限りません。制度としてリモートワークが認められていることと、配属先の部署で実際に運用されていることは別だからです。面接で配属予定のチームの出社頻度を確認してください。
リモートワークでも労働基準法は適用されますか?
適用されます。厚生労働省の「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」でも、テレワークを行う労働者に労働関係法令が適用されることが示されています。労働時間の管理方法は企業ごとに異なるため、始業・終業の記録方法を入社前に確認してください。
在宅勤務でかかる通信費や光熱費は会社が負担してくれますか?
会社が負担するかどうかは企業ごとの取り決めによります。厚生労働省のガイドラインでは、テレワークにかかる費用の負担について労使で話し合い、就業規則などに定めておくことが望ましいとされています。求人票に手当の記載がなければ、面接や条件確認の場で質問してください。
リモートワーク希望であることを面接で伝えると不利になりますか?
条件として整理して伝えれば、不利にはなりにくいと考えられます。在宅で働きたいという希望だけでは受け身の印象になりますが、リモート中心の環境でどう成果を出してきたかという経験とあわせて伝えれば、業務遂行力の説明になります。希望と根拠はセットで伝えてください。
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